小学生のお子さんをお持ちの方、ひらがなやカタカナを習ったときに覚えるのに時間がかかったことはないですか?
音読につかえたり、隣の行に飛んでしまったりしませんでしたか?
漢字を覚えられなかったり、偏と旁を反対に書いてしまったり、線を一本多く書いてしまったりしていませんか?
中学生のお子さんをお持ちの方、英単語をなかなか覚えられないことはないですか?
こうしたお子さんに、できることがあります。
学習支援って?
学習の困難があらわれている状態を学習の困難と呼びます。
「学校での学習で困り感を持っている子どもたちに、どんな手立てが有効になるかを探ること」を学習支援と呼び、この学習支援になぎさ心理相談室では取り組んでいきたいと考えています。
その要因の一つとして学習障害(学習障害の中でも特に「読み書き障害」についてまとめた記事がこちら)があるものと考えます。
学習支援をする理由
私は三重県に住んでいた時に小学校・中学校・高校でスクールカウンセラーをしていました。
その中で、読み書き障害の子どもに出会ってURAWSSを取って高校入試での配慮につなげたことがあります。
今年の4月になぎさ心理相談室をオープンするまで、総合病院の子ども領域で働いてきましたが、そこでは学習障害や学校の勉強での困り感についてはあまり扱われていなかったように感じました。
理由の一つとしては、診療報酬につながらないためということがあるかと思います。
また、学習障害に詳しい専門職(通常は言語聴覚士になるかと思いますが、その病院では構音障害などの問題についてのリハビリを中心にしていたように思います)があまりいないということもあるかと思います。
県内の病院で子どもの学習障害に強い病院は、少ないように感じています。
開業したらぜひ、学習障害や学習での困りごとを扱いたいと思っていました。開業してそうした悩み事を扱えるようになり、とても嬉しいです。自費になってしまうので、料金的には病院でのリハビリのように安価な費用ではできませんが、困っているみなさんのお役に立てたらと思っています。
こうした困り感を持つ子どもたちの中には、周りの子たちはできるのにどうして自分だけひらがなが書けないんだろう…と思い、登校渋りにつながるケースもあると言われています。親御さんがもしかして?と思われたときに相談していただくのが大事かと思います。
学習支援で扱う困りごと
- 小学生・中学生・高校生・大学生の学習上の困りごとについて、原因を考え、心理検査を実施するなどして調べ、対処法を一緒に考えます。
例えば…
・漢字を左右逆に書いてしまう
・黒板の文字をノートに書き写すのに時間がかかる
・ひらがな、カタカナがなかなか習得できない
・漢字がなかなか習得できない
・文房具についての困りごと(リコーダーがうまく吹けない、コンパスがうまくつかえないなど)
学習支援の内容
1.保護者への現在の状況の聞き取り
2.(必要な場合は)心理検査
3.支援方法について話し合い、試してみる
4.フィードバックをもらい、支援方法を改善する
1.学習支援をご希望の方、初回相談は無料です(二回目以降は50分6000円です)。
初回は「保護者への現在の状況の聞き取り」となり、現在困っていらっしゃることをお聞きします。
学校のノートや宿題、テストなどをお持ちいただき、詳しくお聞きしたいと思います。

2.「(必要な場合は)心理検査」では、以下のような検査をすることを考えています。
A ひらがな・カタカナがうまく書けない/読めない子どもたち
「特異的発達障害 診断・治療のための実践ガイドライン」またはSTRAW-RやURAWSS Ⅱを使用して検査を行います。
B 漢字をなかなか覚えられない、間違えて書いてしまうなどの子どもたち
漢字の間違いがどのようにして起きているのか、ご家族やご本人のお話を聞いて考えていきます。
また、同様にSTRAW-RやURAWSS Ⅱを使用して検査を行います。
3.支援方法について話し合い、試してみる
難しさを感じているところを見極めたうえで、どのような支援が適当かを考えます。
本人にあった支援になるよう、考えた支援を提案します。
ひらがな・カタカナの読み書き→T式ひらがな音読支援アプリなど
漢字の読み書きの問題→ミチムラ式漢字カード、全漢字おぼえるカード、漢字が得意になる漢字新字典など
それらにプラスして、使いやすい文房具の提案もしたいと思います。
学習支援を受けたい方に
まずは、子どもさんがどんなことで困っているかをご相談ください。
詳しいことをお聞きして、来室していただく日を決めたいと思います。
初回は無料でお越しいただけます。まず初回は、保護者の方のみでいらしてください。
(二回目以降は通常通り、50分6000円の料金がかかります)
お子さんの学習について心配なことがある方、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約はこちら(もしくはメールnaisacroom@gmail.com)からどうぞ。予約の申し込みの際、詳しいお子さんのお困りの症状を記入していただけると助かります。

参考文献:「LD・学習困難のある子どもへの『学習支援』入門」 河村暁